タイミングベルト交換
2024/03/30
TOP ONE ではタイミングベルトの交換作業を行っております。
タイミングベルトとはエンジンの重要な部品の一つです。
クランクシャフト(エンジンの回転の主軸)の回転に合わせてカムシャフトを同期させながら回すことを行っているベルトです。
ゴム製のタイミングベルトを使用しているエンジンは10万キロごとに交換との目安になっております。(近年のエンジンは金属のチェーン式になっているものが多く、寿命が長く、何か起こらない限り交換する作業はしなくなりましたね)
TOP ONEでこの作業するエンジンもRB系、JZ系エンジンに限られてきましたね。
それでも現役でまだまだ動いているエンジンですが走行距離20万キロ付近に到達するものは2回目の交換時期になりました。また過酷な走行をしている物が多くメンテナンスを見計らって交換するものもあります。
作業画像をご紹介しながら、タイミングベルト交換をご説明いたします。
画像はのエンジンは1JZ。
タイミングベルトは他のベルトと違いエンジンルームを開けただけでは見えません。
エンジンの主要部品ですので簡単にはいじれません。
色々な補器類をばらしてはじめて見えてきます。
上記画像がある程度ばらしたエンジンです。
タイミングベルトが見えてきましたね。
赤い矢印がタイミングベルト。
青い矢印がウォーターポンプ。
基本タイミングベルト交換というとこの2つとテンショナー、テンショナープーリーを交換することでした。
ですが長い年月稼働している古いエンジンにはまだまだ不安要素があります。
もちろんタイミングベルト交換なのだからこれだけの作業で済ませることもできますがここまで開けたのですから、もうちょっと奥のパーツまで交換をお勧めいたします。
上記画像が先ほどの画像からクランクプーリー、カムプーリーを外した画像。
青い矢印部分にはクランクオイルシール、赤い矢印にはカムオイルシールがそれぞれ打ち込まれています。
各シャフトは回転しています。
ある程度の隙間が必要なのですが、隙間があるとエンジンオイルが中から噴き出てきます。オイルシールはシャフトの回転運動に影響が無いようにしながら、エンジンオイルが漏れないようにその隙間を埋めという重要なパーツです。これが劣化するとエンジンオイルが漏れてきます。エンジンオイルが垂れ流れるほど流出してしまうものもありました。
部品の値段は500円程度です。1コインです。タイミングベルト交換の際には是非、一緒に交換してほしいパーツですね。
タイミングベルト交換にはこれだけたくさんのぱーつを使用します。
新しいオイルシールを各部に打ち込みました。
右側のカムシャフトのオイルシールは一見、隙間を埋めていないように見えますが1JZの場合ここにさらにVVTi用のプーリーが組み込まれ、隙間が無くなります。
こちらがウォーターポンプですね。
このポンプもタイミングベルトと一緒に交換することが多いです。
必須ではないですがこちらも10キロほど走ると故障する確率の高い部品です。
あとで交換するとまたタイミングベルトなどを取り外さなくてはならないので工賃がダブります。一緒に交換しておくことがお勧めですかね。
ようやく本題のタイミングベルトを張り直しました。
赤い矢印がタイミングベルトです。
下のクランクプーリーが回転すると上のカムプーリーがそれに合わせて回転するということになります。ただ張り付けただけでは外れてしまうので、青いテンショナープーリで常に一定の力でベルトに張力を与え、外れないようにしています。
こちらは補器類を回すためのクランクプーリーを取付けている画像。
最近はこのクランクプーリー自体が劣化して脱落するということが多々あります。
特に1J,2Jは事例が多くこのクランクプーリーまで交換することをお勧めします。
ちなみに1JZクランクの締め付けトルクは330N・mとかなりのトルク。これだけ長いレンチで締め付けます。
こちらはカムカバー。なぜか液体パッキンで補強されていました。
何故このカムカバーを外したかというと、もちろんこのガスケットからのオイルにじみもありましたが、カムプーリーのボルトを外すのにカムシャフトをしっかりレンチで固定しないと緩めることができませんからね。
きちんと取り付ければここには必要のないものなのですが・・・。
(塗布しなければならない部分もありますよ)
きれいにして新しいカムカバーガスケット取付けてエンジンに戻します。
これで一連の作業は終了ですね。
こちらはRB25DET NEO6です。同じようにタイミングベルトは見えません。
矢印の奥の方にあります。
こちらはRB系のタイミングベルト張り直した画像。
タイミングベルトの構造ってどのエンジンもさほど変わりませんね。
このベルトが切れると色々なものの辻褄が合わなくなり壊れるエンジンもあります。
切れる前にある程度の走行距離、経年を考慮して交換しましょう!
作業内容 | 税込み工賃(税抜き工賃) | 備考 |
---|---|---|
1JZ、2JZエンジン タイミングベルト交換工賃 | 27,500円(25,000円) | |
RB系エンジン タイミングベルト交換工賃 | 27,500円(25,000円) | |
クランク、カムオイルシール打ち直し | 16,500円(15,000円) | タイミングベルト交換工賃にプラスこのお値段です。単独作業はございません。 |
※社外取付パーツなど取り外すものがある場合は別途工賃がかかります。