S15　シルビア　エンジンブロー　エンジン換装　エンジンOH　その1

今回ご紹介するのは　S15　シルビア　エンジンブロー　エンジン換装です。

T様のS15　シルビア、今回はエンジンブローの疑いで入庫されました。

筑波サーキットを走行している際にエンジンの調整が悪くなってしまったそうです。

はじめはヘッドガスケット抜けなどを疑っていたのでヘッドを外せば・・・なんて思っていたのですが、

とりあえずと思い、プラグをチェック。

あらっ！プラグの先っぽが無い。

もうこれは嫌な予感しかないですね。

エンジン下ろし確定です。

エンジンを下ろしている際にブーストコントロールの配管がなんか変。

ひょっとしたら高ブーストがかかっていた可能性がありますね。

この車両はブースト表示がされていない車両でした。

こわれる寸前まではドライバーさんも早いと感じていたぐらいブーストがかかっていたと思いますよ。

しっかりブースト管理をしないとこういう目にあいます。

ターボ車はブーストメーターをしっかり取り付けてくださいね。

どんどんばらします。

エンジン内部はスラッジで真っ黒。

こういうエンジンのオイル通路はどこかで詰まっているものが多いです。

特に細い通路は要注意ですね。

潤滑するだけならそこそこのオイルで良いのですが、洗浄力などの添加剤がしっかり投入されているオイルはこういうスラッジまできれいにしてくれます。

しっかりとしたエンジンオイルの選択が重要ですね。

カムカバー裏もびっしりスラッジがこびり付いていますね。

表面にこれだけ付いているのでオイル通路は大変なことになっているでしょうね。

ヘッドを外しました。

1番ですがスキッシュ部分に打痕があります。

4番。ここも打痕がありますね。

しかもバルブに何かの衝撃が。

ブロック。

4番ピストン。

あれ？なんか変形してない？

4番ピストンの取外し。

食いついていてなかなか取り出せませんでした。

溶解してシリンダーに食いついてしまった感じですかね。

高ブーストなうえに燃料が足りなくて高温になった可能性がありますね。

これはもう、よほどのことをしなくてはなりません。

かなりの時間がかかてしまいます。

エンジン換装ですかね。

続きはその2でどうぞ

 

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